漫画【ダイヤのA】52話 ネタバレ記事

漫画【ダイヤのA】あらすじ ※ネタバレあり

青道グラウンドでは前園、春市、倉持らが打撃練習をしている。

一方、沢村はトスバッティングを終えた後に休憩を取っていた。そこに奥村が話しかける。
奥村「いい顔になってきましたね。やっぱり欲しいものですか・・?エースナンバーって。」

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さらに続ける奥村。
奥村「マウンドで騒がしいピッチャーはエースっぽくないと前から思ってました。昨日の立ち居振る舞いはよかったですよ・・・あとマウンドで何度も吼えるのは止めた方がいいですね。
品がないしバカに見える。」
沢村「バカ!!今バカって言った!!」
奥村「いたずらに相手チームを挑発することにもなりますしね。
表情が読めないピッチャーの方がバッターは嫌なものですよ。」
沢村(こ・・・これは褒められているのか、ディスられているのか・・・いや・・・心がざわつく時点で褒められてはいない。)
奥村「それからナンバーズ。あれが完成すれば誰もが認めるピッチャーになっていると思いますよ。」
沢村「・・・は、ははは、そーかそーか。一応評価してくれているのか!!ならばよし!!これまでのことは全て水に流そう!!もしかしてお前俺の球受けたくなったんじゃねーか?んー!?」
奥村「それはないですね。」
即答で断る奥村。
実は奥村が沢村の球を受けないのには理由があった。
以前に沢村のカットボール改を捕り損ねたことを気にしているのだ。
奥村「今はまだ俺にその権利はありません。」

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沢村「なんだよ、お前。冷めてるように見えて心の中はしっかりと・・・」
しかし奥村は話の途中でどこかに行ってしまう。
沢村「っておい!!先輩の話は最後まで聞けぇ。今いい感じになったんじゃないのか!?なんて扱いにくい男だ!!」

奥村(野球を楽しむ・・・この言葉がたまらなく嫌いだ。)

 

奥村はそうなったきっかけを回想していた。

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それはシニア時代、野球を楽しもうと言っていた監督が試合中に漏らした言葉。
「何やってんだバカヤロー。」
野球を楽しんでいるのならば、失敗もOKと言っていた監督なのに・・・小さい頃の奥村にはこれは衝撃的な出来事だった。
そして監督不在のある日、選手たちが騒然となる。
「え?辞めるって監督が?」
「どうして?」
「しかも田辺シニアに行くって・・!?」
「いやいやありえねーって。」
「ずっと俺たちのライバルだったチームじゃん。」
この時に奥村は思った。
奥村(だったら最初から奇麗ごとなんか言わなきゃいいのに・・・)

「前から噂はあったんだって。」
「紅林や鶴田から選手の紹介料をもらっていたとか・・」
「今回も相当お金積まれたらしいよ。」
奥村(最後まで貫き通せないならウソなんかつかなきゃいいのに・・・)
野球を楽しもうだとか、失敗してもOKというのはこの監督にとっては単なる上辺でしかなかった。
奥村(信じてついていこうとしていた人に、俺達はあっさり捨てられた。)
新しい監督が来て、2か月がたったころ、前監督の率いる田辺シニアと試合をすることに。
奥村(悪びれることなく相手ベンチに座るその男の姿には、恐怖すら覚えた・・・)
前監督は笑顔で奥村たちに手を振っている。
これには瀬戸も引いている。
瀬戸「うわぁ・・・」
そして、いよいよプレイボールとなった時に円陣を組みながら試合開始前、円陣を組んで奥村が皆に言う。
奥村「あの人に教わった野球であの人に勝つ。
それこそ最大級の恩返しと思わないか。」
瀬戸「恩返しってお前・・・」

メンバー「よーしやろう!!絶対に勝とう!!」
光舟、(アンタのやり方は俺達だって知っている。)

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向こうはこちらの手の内を知っている。しかし、それはこちらも一緒。
しかも前監督には自分たちのチームは格下だという油断がある。そこをうまく突くことで、奥村のチームは圧勝することになる。
試合後、前監督と話す機会があった。
前監督「いやぁ~まいったまいった!!見事にやられちまったな。
どうしたんだお前達。ずいぶん見違えたじゃないか!!引き締まったいい顔してたぞ。これなら俺がいなくても大丈夫だな。わははは、よかったよかった!!」

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奥村「どんな気分ですか?頼りない教え子に負けるのって・・・楽しめましたか?野球を。

奥村の言葉に汗を垂らす監督。
前監督「ははは、やられたな。今日は完敗だ!!わははは」
顔と言葉では平静を装っているが、去り際の監督の拳は固く握られていた。

奥村(俺達は大人を喜ばせる道具じゃない・・・グラウンドは戦ってる選手たちのものなんだ・・・)
その後、成長した奥村は瀬戸と一緒に青道対帝東の試合を観戦していた。
瀬戸「そろそろ俺達も進路決めねーとな。」
奥村(もっと野球に集中できる環境が欲しい・・・より強いチームで戦ってみたい。)
そして、試合を観戦した後に奥村は決心する。
奥村「青道行こう。この試合に勝った方に行こうって・・・なんとなく考えてた。」
瀬戸「何となくかよ!!」
奥村「でもいいと思う。面白そうな投手が2人もいるし・・・」
瀬戸は奥村のこの言葉にニヤリとする。
奥村(確かめたい・・・心の底から野球を楽しむ瞬間なんてあるのかを・・・)

 

一方、監督室では次の戦略が話し合われていた。
部長「え?これから紅白戦をやるんですか?昨日試合終ったばかりで。」
落合「負けたからですよ。他の選手にもチャンスが回ってきたのは。」
片岡監督「夏までに重点を置いて鍛え上げれば、去年のように化ける選手もいるかもしれない。」
落合「ええ・・・戦力になりそうな選手はどんどん上へ送りましょう。」
そして、一年と上級生の紅白戦が組まれることになった。